■海南島戦時性暴力(「慰安婦」)被害訴訟って何?
海南島とは、中国の南端、香港の先であり、台湾からも近い場所に位置する島です。 この島の多くの女性たちが、今から70年前に日本軍が侵略した際、戦時性奴隷(いわゆる日本軍「慰安婦」)として暴力に晒されました。現在、その被害女性たちが人としての尊厳を取り戻すために、日本政府に対して謝罪と賠償を求める裁判を起こしています。
このようなアジア各地の被害者たちが名乗りをあげ、日本政府に戦争責任を提訴する動きは、90年代初頭から現れ始めました。韓国、フィリピン、インドネシア、中国(山西省)、台湾……。しかし裁判所は、被害の事実すら認めず、ろくに法論議をすることもなしに、彼女たちの請求を不当な判決で破却し続けました。海南島はいまのところももっとも遅く提訴を始め、現在まだ地裁の段階です。
最近では戦時性奴隷の事実自体を、なかったことにしてしまおうとする動きも活発です。2006年、すべての中学校教科書から「慰安婦」の文字が消されました。また、少なくない国会議員や知事が、「慰安婦」制度を始め、日本の侵略戦争や植民地支配を美化したり、肯定する発言を繰り返し続けています。
こうして忘れることを強いられている戦時性暴力問題。ひとりでも多くの人に戦時性奴隷問題や戦後補償問題を知ってもらいたいと思っています。被害者たちは既に高齢の方も多く、残された時間は長いとは言えません。一刻も早い被害者への謝罪・賠償を実現することが必要です。
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