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■2005年6月15日 第10回弁論 「居眠り裁判官に募る危機感」
3月に原告の林亜金さんと、海南島の調査をされてきた張応有さんの証人尋問を行って以来、初めてとなる口頭弁論です。 しかし、弁論を前に私たちを待ち受けていたのは、4月の裁判官の配置換えというあまりに心ない裁判制度の現実でした。3月の証人尋問では、被害者の方が海南島から2日がかりで来日し、3時間の尋問に挑み、自らの受けた被害事実を裁判官に訴えました。それは、原告にとって想像を絶する思いだったはずです。しかし、それを聞いた裁判官3人のうち、裁判長を含む2人が異動してしまいました。これにより、直接被害者と向き合ったことのない裁判官たちが、判決を書くことになってしまったのです。規則とはいえ、ひとつの裁判すら継続して担当できない制度の下で、裁判官は真摯に被害事実と向き合えるのでしょうか……。 そして迎えた弁論当日。私たちの不安は、非常に目に見えやすいかたちで的中しました。新たに赴任した裁判官が、しきりに首を立てに振って、真剣に聞いてくれている……と思いきや、なんと審理中に堂々と居眠りを開始していたのです。声を張り上げたい気持ちでいっぱいになりました。しかし、法廷での抗議は許されません。悔しい思いを噛みしめ、「このままでは、判決はどうなってしまうんだろう……」危機感をつのらせるしかありませんでした。 裁判後の報告集会では、3月の法政大学で開催した証言集会の映像を上映しました。林さんの、言葉につまりながらの証言、ビーズの首飾りと花束をお渡ししたときの笑顔……。ほんのつかの間でしたが林さんと過ごした数日間を思い起こしながら、冷淡な裁判所・裁判官に、なんとかして林さんたちの思いを実現させなければと強く思いました。 |
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